ともかく、アンプはFidelixのCapriceで良いとして…
(困るね、CapriceはアンプじゃなくてDACだし、セレクターなんだから…)

Caprice


CDトランスポーター→DAC→どこ?ということで通常ならパワーアンプ&スピーカーということになるんだが…
まだそこまで踏み込めていなかった俺はDACの先をヘッドフォン(AKG K701) でしのいでいたわけです。で、情報収集していくと世の中にはパワードスピーカーつまりスピーカーにパワーアンプがついていて、たとえばiPodのヘッドフォンジャックから直接つないでも盛大に音が出るという仕組になっているわけで…

知人が勧めてくれたFocalというメーカーのパワードモニターを見に渋谷のイケベ楽器店宅録コーナーまで行ってみた。
いや…かなりの量のモニタースピーカーが並んでいる…壮観だったな… タンノイやJBLといった有名どころからFOSTEX、GENELEC、YAMAHA、TASCAMという老舗…  ほぼパワードモニター専門メーカーもあり目移りすること甚だしい…
意外だったのがピュアオーディオの世界では保守本流と思われているタンノイがモニターオーディオでは得意の同軸スピーカーシステムで一つ抜きん出ていること… ヒップホップのお兄ちゃんとタンノイスターリングとはまるでミスマッチだが、それだけタンノイの懐が深いというところだろう。

Focal、良い音なんだがいかんせんサイズが小さいので低音が出ない。かといってサブウーファーを補うほど入れ込んでいるわけでもないし…
と思っていたら、新しく入ったばかりのRCFというメーカーのスピーカーが目に付いた。
これ、サイズもそこそこあるからそのままでも低音が出る。サブウーファーは要らないと思う程度には出る。
しかも直接音重視のモニタースピーカーの中にあってわりと音場も出してくれる。つまりオーケストラがスピーカーの幅を超えて広がる感じ…

価格的にも非常に手ごろなんで、ついこちらに決めてしまった。電源ONの時に正面右下のメーカーロゴが光るのもカッコいいし、さすがイタリア製のデザイン…無粋なサランネットもない♪

RCF


というわけで、スピーカーはRCFのAyra6というモニタースピーカーで決定してしまった。
このスピーカーで聞くCapriceの中高音がすばらしく繊細で、特に弦の艶の出方は出色。
もう少しこれに低音の節操があれば今でも聞いていただろうにと思うほどである。

これが出す音が小沢征爾さんのNYでの復活コンサート、ブラームスの交響曲1番にぴったりとまっちするものだから、何度も何度も繰り返し聴いたものだ…

音を聞きたくて早く帰ったり、音を聞きたくてCDを買い込んだりという日々になった。
Capriceに出会う前までは想像もできない生活が始まったのだ。 

RF