リビアという国はかなり特殊な国で… 

産油国です。それもけっこうな量の… 
なので、国の中はかなり豊か。 

2006年の制裁解除以来、西側資本による石油開発が本格化した。 

しかし、産油国としては既に70年代から存在感を示し、特に1980年代後半に既にヨーロッパでも有数の石油事業者Tamoil社をリビア国家が買収。最近になって Roger Tamrazの NETOIL Incが買収するまではリビアの石油を販売していたわけだ。 

TAMOILってどこかで見たり聞いたりしたことない? 

そうですねユベントスの胸スポンサーであったわけですね。2006年~ですけど… 
tamoil


Juventus signs 'biggest ever' football sponsorship deal 

という見出しが2005年のサッカーニュースに躍っている。 

ま、ぼくらはリビアマネーで選手を買いまくるJuventusを見ていたわけですな、トレゼゲとかネドヴェドとかね… 

経済制裁のころも、リビアは隣国チュニジアとの間にとても立派な高速道路を通して、市民はチュニジアまで買い物に行っていたから、不満が募るわけも無い。 

不満と言えば、リビアの国民は石油産出による恩恵でほとんど働かなくても喰っていけるような状態で、ひがな一日カフェでだべっていた。 
内容は政治談議… 

「この国の男たちは3K仕事は出稼ぎのエジプト人などにやらせて自分たちはのんびりカフェで政治談議だ!もっと生産的な事をしたらどうかね?」 
と、カダフィがテレビで諭したという話だが… 

まぁ、そんな調子だったら、国政に対する不満や意見はたとえ豊かな状況であっても恒常的にあったわけだな… 

特に独裁的な政治で人民を弾圧していたわけでもない、経済的に疲弊していたわけでもない、宗教上の理由での民族虐殺があったわけでもないという今回のリビアでの反政府活動… 

やはり、2006年の制裁解除による西側資本の流入と、それに関係する金の流れが問題の根底ではないかと思われる。 

石油開発にからんだ金の分捕りあいとか… 
石油開発に関して存在感を発揮しようとするカダフィを邪魔に思った勢力による仕掛けか… 

いずれにしても、ナイーブに「反政府=善」と思い込まない事が肝要だろうね… 

トリポリのホテルで馬鹿デカイ部屋の馬鹿デカイベッドに寝ながら、馬鹿高い天井を見上げて… 
「リビアって恵まれた国なのね…」と思っていた頃が懐かしい… 

酒以外はほぼ何でもあったもんな~(汗) 
ピッチャーに赤茶色っぽい液体を入れて希望者にサーブしてる。てっきりワインだと思って歓び勇んで貰うと…コカコーラでした…(涙) 

そういうのも、今となっては懐かしいね…