発 汗

酒と薔薇とご飯とフットボールに関するものです、要はなんでもありです。(そのうち薔薇も育てます…)

2008年07月

iPhoneというデバイス

ソフトバンクから発売になると発表されたその日に大手量販店に電話をかけて予約に成功した。
以来、情報収集にいそしみこの手にできる日を心待ちにしていた。

さまざまな憶測や観測が飛び交う中で僕は発売日の翌日、iPhone3Gの16G白を手にしていた。(発売日は出張で東京にいなかったのだ)

まずはそのデザインに驚き、ユーザーインターフェイスに心が熱くなった。
でも、触っているうちに『これは普通の携帯ユーザーには無理なんじゃないか?』と直感的に思った。だって、設定がある種の「慣れ」を要求するもので、それはMacに慣れている人には非常に心地よく、PCのユーザーにも違和感はあまりないもののこれまで携帯しか触ったことのない人にはハードルが高すぎるものだから。

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僕は1993年にNewtonという個人用携帯情報端末を持っていた。世界初のPDAというのがウリで、手書き入力という斬新な入力方法を採用していた。僕が持っていたものには日本語入力はなく、英語の手書き認識にしてもひどく不正確な初期型だったので僕はかなり失望した思い出がある。
でも、そんなNewtonでもとても僕をわくわくさせてくれたのは確かだ。
それはMacの製品に共通し、iPhoneでも受け継がれているユーザー・インターフェイスであり、中でも特にGUI(グイ)と呼ばれるグラフィック・ユーザー・インターフェイスだった。(考えて欲しい、1993年は当然Windows95も発売前だし、世の中の主流のPCといえばNECのPC9801シリーズだったのだ)
赤外線通信も装備されて情報の交換はNewton同士で行われる(Macと赤外線通信ができないのは皮肉だったが…)

横道に逸れたが、iPhoneは僕に少しだけNewtonを思い出させてくれた。
それにしても、今なおこの愛らしい手書き入力デバイスを使い続け、進化させ続けている人達がいるのは素晴らしい。アメリカ人のNewton使いが多い中でこの方のように日本でもすごい人がいる。

さて…

supp_maps20080609.jpg


iPhoneを再び目の前にして僕は考える。
これはNewtonのように世代を超えて生き残り続けることができるデバイスになるのだろうか?と
Newtonには標準PCMCIA拡張スロットが2つ装備されていたがこの存在がいまだにNewtonを生きながらえさせているのだが、iPhoneのドックにつながるあのコネクターはどういう拡張性を見せてくれるのだろうか…
今、次々に投入されるiPodの販売形態を見ていると、生きながらえさせてくれるような態勢にはないのだろうなと理解ができ、それはそれで寂しく思うわけだ。

iPhoneは、とはいえやはりデバイスとして他から抜きん出ていると思う。
日本語入力を別にした素晴らしいユーザー・インターフェイスとGPS機能を駆使した可能性の広がり、そして今後ますます充実してくるであろうアプリケーションによるカスタマイズ。
デカイ画面上で展開されるこれらの機能は素晴らしい。

しかし、iPhoneはその世界に入る人達に「iPhoneの世界のルール」に従うように求められる。たとえば住所を入力する場合、メールアドレスを登録する際に「自宅」と「勤務先」の2種類の選択肢しか与えてくれない、通常外国の携帯ではSMS(auで言うCメールかな)。さらには「できれば英語でお暮らしになったらいかがでしょう?」と勧められたりもする。英語入力だと何のストレスもないんだからな…
大昔、アップルコンピューターがまだCanonで販売していた当時、日本語環境を開発する方と話した事があるのだが、「何しろこちらのことを思い出させないとダメなんだよ。2バイト文字の環境(日本語環境のこと)を忘れないで下さいね!って言い続けないとやつらはすぐに日本語が使えないものを出そうとするんだからなぁ~」
これは1993年当時のことだから、状況は当時よりも悪化したのだろうと推測する。

日本の携帯電話は、日本語入力という点で長足の進化を遂げてさらに日本人に受けの良いアプリケーションを標準装備したモデルだ。そこにはワンセグという特殊な機能から音楽のダウンロード配信という世界的な手法までさまざまな機能が詰め込まれている。
基本は押さえながら、少しずつ違う機能やアピールポイントは購入者の選択に任せられて、店頭ではそれこそ迷ってしまうほど多種多様な機種が目を奪う。

iPhoneは色ですら2色しかない。
記憶容量の違いが2種類あるだけで購入者の選択の幅は3種類のみというありさまだ。
メールから何から、「設定」しなきゃならん…
結局iPhoneは「携帯」ではなく「デバイス」なのだ…と思う。


nyuuryoku.jpg
とかく言われている日本語入力については、少なくとも発売時点では切り捨てられた部分(言い方を変えれば見切り発車の部分)が多いのだと思う。

なんたって入力が反映される速度の遅いこと!変換にいたるまでのストレス!!

とてもじゃないけど総武線の中で両手を使って驚異的なスピードで入力している女子高生には耐えられないだろう。

手書き入力という魅力的なデバイスは中国語のみという事になっている。
残念ながら奴らのほうが人口が多い上に経済的に上げ潮なんだからそっちを重視されても仕方ないけどね…

せめてSIMカードにユーザー辞書を設定することはできないのだろうか?これだけでも入力速度の大幅なUpが見込めると思うのだが…

とはいえ、発売直後にOSのバージョンアップがあり、いくぶんでも入力スピードの向上が見られている状況なので今後の改善には期待ができるというものだ。


で、僕は自分のiPhoneを「こんなもんなんだろう」と割り切っている。
「携帯」から離れて「iPhone」を持ったと思えば、糞みたいな日本語入力にも腹が立たないし、頻繁に飛んでしまうSafariにだって昔の爆弾マークを思えば可愛いもんだ。
「携帯」から見れば圧倒的な退歩だと思われもするが、可能性という点では新たなドアが開いたとも言えるのだからね。

でも、僕は人には積極的に勧めない。特に「携帯」から乗り換えようとする人は押し留めたいくらいだ。
少なくとももう少し日本語環境が整って、もう少しバッテリーの持ちが良くなって、そしてもう少し日本語環境でも快適なアプリケーションが揃ってからでも良いんじゃないかと思う。

最後にiPhone ブルースという名曲をご紹介してこの要領を得ないエントリーを終わる。

サッカーキャスト第28回前半 ワールドカップ3次予選終了 アジア最終予選に向けて

アジア3次予選、特にどうということなく過ぎて(EUROの真っ最中だったので記憶も薄くなりがちで…)

アジア最終予選の組み分けと日程が発表になりました。

こちらも大変に組み合わせに恵まれた組であります。
最終予選の予想を3人で語っております♪

エルゲラさんのほのかな毒舌も少しだけ混じっております。おたのしみに♪

例によってエルゲラさんのちょっと「ブラックだなー」という一面も見えたりする回です。お楽しみに♪

2008/9/6 バーレーン - 日本
9/6 カタール - ウズベキスタン
9/10 ウズベキスタン - オーストラリア
9/10 カタール - バーレーン
10/15 オーストラリア - カタール
10/15 日本 - ウズベキスタン
11/19 カタール - 日本
11/19 バーレーン - オーストラリア
2009/2/11 ウズベキスタン - バーレーン
2/11 日本 - オーストラリア
3/28 日本 - バーレーン
3/28 ウズベキスタン - カタール
4/1 オーストラリア - ウズベキスタン
4/1 バーレーン - カタール
6/6 カタール - オーストラリア
6/6 ウズベキスタン - 日本
6/10 日本 - カタール
6/10 オーストラリア - バーレーン
6/17 バーレーン - ウズベキスタン
6/17 オーストラリア - 日本

Podcastは
Podcastingjuiceのサッカーキャストのページ
ココログの「サッカーキャスト」のblog
さらにはiTunes Music Storeの「サッカーキャスト」のURL
などから聞けますので、よろしくお願いいたします。



ところで、前にもお知らせしましたがテーマソング「想像離縁」を演奏しているAppledore(アップルドア)はベースが元県選抜右サイドバックという逸材で、我が草サッカーチームのメンバーでもあります。

2008,07,29 Tue
吉祥寺曼荼羅 ツーマンライブ
 ■open 19:00/ start 19:30
 ■adv./door ¥2,300/¥2,800+1drink
 ■出演:APPLEDORE、AKIバンド

詳細はお知らせのページで♪
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