発 汗

酒と薔薇とご飯とフットボールに関するものです、要はなんでもありです。(そのうち薔薇も育てます…)

2006年08月

また始めやがった…

報知です。

オシム監督強権…10・4親善試合カメルーン戦へ変更ゴリ押し

喧嘩売ってるのかね?恨みでもある?
なにかネタがあると必ずいちゃもんつけたがってるような気がするね。
相も変わらずオシム監督のことを「前例を踏襲しない」「ジーコと違うわがまま爺さん」のレッテルを貼りたがってるように思われるけどね…

記事は10月4日の親善試合に関して、南米の中堅国やイランなどを予定していたが、オシム監督から反対の声が上がり急遽カメルーンに変更し、折衝しているという状況を書いたもの。

南米の中堅国ねぇ…そういえば一軍メンバーが全然入っていない南米の国とやったことは覚えてるけどさ…エクアドルとか…
記事にだってそう書いてある。

「だが、この時期のベストメンバーの来日が困難なため、指揮官は「それでは意味がない」と断固拒否したという。」(スポーツ報知06年8月22日)

単なる興行になっちゃうからね、日本代表がキリン・カップでペルーとやって負けたとき(05年5月22日)なんて中盤の15番とか21番とか、歩いてたもんな…(^_^;)

「その次にイランとの対戦がいったん確定したが、「何度も対戦している」と監督は謎の駄目出し。」(同上)

記事は続けて

「16日にFIFAランク125位のイエメン相手にギリギリの辛勝だったため、中東1、2を誇る強豪相手の黒星というリスクを回避した可能性もある。」(同上)

なるほど…オシム監督は負けたくないからイランを避けたと…そういうロジックですか?

では

「「オシム監督は強い相手とやりたいという希望を持っている」と日本サッカー協会の小野剛技術委員長(44)が説明した通り、スタメンの来日が確約できれば、新体制下最強の相手となる。」(同上)

この記述は論理矛盾になりますね?

それにしても、なにか協会関係者から「あの爺さん牽制してよ~」なんて依頼でもあったのかね?

「今回の強権発動には協会内部が混乱。前監督のジーコ氏は川淵三郎キャプテンら協会サイドと協調路線でW杯出場権を獲得したが、あまりに対照的な強硬姿勢。これもオシム革命の一環かもしれない。」(同上)

前監督のジーコ氏は川淵三郎キャプテンら協会サイドと協調路線でW杯出場権を獲得」(同上)

してません。

ワールドカップの予選通過とキリンカップの対戦相手選定とは直接関係ないですから。ミスリードしないで下さい。

一方で、エルゲラさんも書いておられるように、「Jリーグと代表が縦の関係にあるような視点」もクラブサポーターには鬱陶しい。
先日東京が千葉に大逆転勝ちしたときにスタジアムで感じた感動を反芻していると、代表の勝利より東京の勝利を身近なものと感じていた。そして僕はそれが僕だけじゃないことを感じている。

こういった報道姿勢はもはや時代にそぐわないという事を認識して欲しい。

ワールドカップ旅日記 第4回 時差


えーっと、ずいぶん間があいてしまった…

東京は勝てました。
千葉のサッカーは素晴らしいですよ、いやホント…
2点入れられたときはもうダメかと思っちゃいました。
でも、東京が勝てたのはあの時点で「ひっくり返せる」と選手全員が思っていたからで…
それだけでしょう。
僕は蘇我のフクアリで見ていましたが、最高に幸せな試合でした。
試合内容?勝因?んなもん、覚えてられないっす…
とりあえず水曜日にスカパーで放送がありますから、それ見て思い出に浸ります。
(でも、こんな所で分析するつもりはないっすけどね…(;^_^A)

改めて…皆さんお元気でしたか?
スポーツ新聞の件に関しては、宇都宮さんからも注目されたりして非常に恐ろしい事になっております。(サポティスタって個人サイトを取り上げるのやめたんじゃなかったっけ?)

まぁ、あちらの件は僕なんかが何を書くよりもオシム監督のひとことで変わるでしょうから、事実変わりつつあるらしいんで…(;^_^A

ワールドカップの事を思い出したくない人も多いでしょうが、もう少しこのバカ旅におつき合いいただきたいと伏してお願いする次第であります。


ハンブルグにいるんだよな、起きてとりあえず歯磨き髭剃り目入れ。諸般の事情からHやF達を朝の食事にやり、俺は外で散歩。Fが気を利かせてビュッフェダイニングからソーセージ類を集めて持ってきてくれる。ありがたいありがたい…(;^_^A
朝のうちにライプチヒに移動、きょうはセルビア・モンテネグロ対オランダを観戦する予定。陽射しがけっこう強い、こりゃ15時からの試合はたいへんだ…
しかし、街はまだワールドカップ騒ぎに乗り切れていないって感じ。ハンブルグの街中でも感じたし、ライプチヒでも騒ぐサポーター達を市民が物珍しそうに見ているってのが序盤の空気だ。
ハンブルグを09時07分に出るインターシティに乗り込みライプチヒへ。車内でセルビア・モンテネグロの人から発音採取♪(しっかし、いつこれ公開できるんだろう?)

車中で早めの昼を取っていたHが「ソーセージがない!」と騒ぎ出す。FやHは朝食を取りながら昼食の弁当を作成していたわけだが、ソーセージを集めたパッケージは…
あれってFが持ってきてくれたやつか…(;^_^A
スマンねぇ、H…
朝のソーセージ、外で立ち食いしたけど美味かったぜ~(;^_^A
img20060821.jpg


ライプチヒはワールドカップの開催地で唯一旧東独圏の街だ。ただ、ドイツでは今東独がブームで首相も最大野党の党首も旧東独出身おまけにドイツチームのキャプテンのバラックも旧東独エリア出身という事で、「東西格差」がどんどん縮まっているという事らしい。
とまれ、駅はデカくて威圧的でいかにも東欧圏という感じが強くする。Hrと一緒に市街地をぶらっとお散歩、オープンカフェでビールを飲んでいるとセルビア・モンテネグロサポーターが大挙して登場。100人~200人ほどが歌を歌いながら通り過ぎる。このサポーターの姿からは今回のセルビア・モンテネグロの体たらくは予想もできない。
img20060821_1.jpgサポーターといえば、オランダから来ているサポーターで、2年前のユーロ2004の時に遭遇した奴と同じ奴を見かけた。
どうしてわかるかって?だって特徴的だもの。巨大なオレンジの布を5人くらいがすっぽり被り、クビのすぐ下には小さいユニを貼り付けて、ユニの袖から掌だけ出してる。でもって、オランダ対SCG(セルビア・モンテネグロ)5-0と表示してあるんだけどさ…
この対戦相手とスコアは張り替えられるらしい(笑)






今回の旅で特徴的だったのが食事。俺、考えてみたらソーセージとビール以外はほとんど口にしてないような気がする。
この日も朝、ホテルの外で運河を見ながらダイニングビュッフェからちょろまかしてきたソーセージで朝飯だったし、ライプチヒについてからはビール。スタジアムでビールとソーセージ。夜は駅で売ってるサンドイッチ(すら食わないこともしばしば…)
普段の俺を知る人には考えられないほど小食かつ同じものしか喰ってない。ビールはしこたま飲んだけどね…

あと、この日特徴的だったのが「時差ぼけ」…(;^_^Aimg20060821_2.jpg
暑さとあいまって、試合開始頃には非常に辛い状況だった。
おぼろに覚えているのはとりあえず、ロッベン。なんといってもこの日はロッベンに尽きた。
セルビア・モンテネグロはケジュマン始め、各選手の連携が酷く脆弱だった。予選を無敗で通過したのが嘘のようなサッカーでありましたよ。そういえば日本も予選の成績は良かったんだけどね…(苦笑)

試合後はライプチヒ駅に戻り、カフェでメキシコ対イラン戦を見る。
メキシコの良さに感激、列車では死に寝。ホテルに帰り再び死に寝…(;^_^A
明日は日本戦だ…

東京は悲しすぎて…書けません…(^_^;)

ごめんなさい…
東京のことは夢のまた夢…
夢ならなんぼか良いか…

たとえ、ガーロを解任したとしても、選手のモチベーションや進むべきベクトルがバラバラに見える今、僕たちはどうすりゃええねん?

ただ、ひたすら応援するだけなのだろう…

えー…(^_^;)(^_^;)



Friskさんが指摘している。
「お前が成長しろ」と…(^_^;)

いや、全くこのところの、代表を取材するマスコミの本音が透けて見えるコラムだ
突っ込みどころ満載なので、僕だけではないだろうが、前のエントリーに絡めて今度は少し真面目に反論してみたい。

「深夜の代表招集から一夜明け、日本代表の選手は無事、新潟に集合した。オシム監督はとにかく、これまでの日本サッカー界の慣列にとらわれない。「それが代表だ」と言ってしまえば、それまでだが、日本協会や選手を送り出すクラブは対応に大わらわである。
 7月に就任して以来、どこまでもマイペースなオシム監督は周囲を振り回してばかりだが、現時点では苦笑いはしても、嫌悪感や敵対心をむき出しにするような関係者は少ないように思える。どこか憎めないのは純粋にサッカーのことだけを考えているからだろう。」

何だろう、この上から見下ろすような視線の根拠は???
「前例のないことをした。そういうことに慣れていないから対応に苦慮した。今のところ憎しみをあらわにしていないが、面白く思っていない関係者はいるんだ」そういうことを言いたいのだろうか?「お前さんがサッカー好きじゃなきゃこき下ろすんだぞ~」と脅すような視線も感じてしまう。

「W杯日韓大会で日本代表を率いたトルシエ監督もW杯メンバーの発表会見を回避したり、キリン杯の会見をキャンセルしたこともあった。だが、トルシエ監督はその時の気分だったり、自分の権力誇示が目的だった。」

これに関しては一言だけ…
ソースは?!(笑)

「ドイツ大会のジーコ監督は基本的には日本協会のスケジュール通りに動いた。ある関係者は「自分もブラジルで事業をしているからビジネスを分かっている」と話していた。スポンサーをたてるイベント、メディア戦略なども自分の仕事として割り切ってこなした。」

すると金のために利害が一致したわけだね、協会と監督は…
で、ああいう結果になったのだが、コラムでは結果はともかくスケジュールに関しては協会の言いなりの「良い監督」だったと言いたいように見える。
スポンサーのためにイベントをやる監督が良いのか?スタメンやシステムを発表するのがメディア「戦略」か?
言っておくが、俺たちはそういうものは要らない。代表には、ひとえに強くなって欲しい。

「睡眠時間を削ってでも世界中のビデオで見続けるという指揮官は心からサッカーを愛している。旧ユーゴスラビア時代には紛争から指揮を続けることはできなかった。サッカーは自分の才能を誇示する手段でもなく、お金もうけのためでもない。サッカーそのものにかかわれることに喜びを感じている。今、頭の中は日本代表が強くなるためにどうすべきかだけ。強行日程と知りつつも直近のリーグ戦を見てから選出するのも、決定済みの試合日程へ疑問を呈するかのようにわざと13人しか招集しなかったのも、そのためだ。」

おっと…前段の褒め言葉に紛らせて後段にまた脳内スキャンが発動してる…
オシム監督の頭の中がどうだって?それはあなたがどう思うかは勝手(ご自由に)だけど、断定しないでほしいね。
次は日程の件だが、トリニダード・トバゴ戦を入れたのも、Jリーグとアジアカップ予選が近接するような日程を組んだのもオシム監督ではない。誰が監督でも「直近のリーグ後」に試合するのは免れないんだよ。それとも、先に代表発表するからJリーグにはその選手たちを出場させるなって事を言いたいのかね?「Jリーグ舐めんな!」だよ。

「オシム監督は南アフリカ大会まで指揮を執ることに意欲を見せている。情熱が続く限り、日本代表はこれからも振り回されそうだ。さぞかし大変だろうと人ごとのように考えていたら、先日の記者会見で指揮官は「マスコミの皆さんともいい関係を築きたい」とニヤリと笑い、報道陣に逆に質問を返すなど、やり取りを楽しみだした。“改革”の矛先は、こちらメディアにも向いてしまったのか。ちょっとばかり頭が痛くなった。」

いや、本当に2010年まで指揮してくれるかどうか、今の協会は会長はじめ非常に心もとない人たちなのでとても心配だし、周りを取り巻くマスコミもこのような人たちなので、いつ匙を投げるかとても心配だ。続けてくれるならどうぞ、振り回してください。
ただ、またすり替えしてるね。振り回されるのは「日本代表」じゃないよ。
協会とマスコミでしょ?その辺を意図的に間違えちゃいけない。


さて、ここまでだとなんか毟り合いみたいでたいして面白くもないが…

スポーツ新聞の売り上げが落ちているという話だ。
そりゃそうだろうと思う。あんなに野球の視聴率が落ちているんだから、スポーツ新聞購読者の大半は野球ファンでしょ? ちなみに、サッカーは部数に関係ないと言われてらしいんだけど、前のエントリーではコメント欄にこういうご意見を頂戴した。「ばかだなあ。
マスコミ的に「オシムの千葉時代からの練習法のひとつだが、あまりなじみのない選手は戸惑っている」って書くより、「難し過ぎ!オシム流トレに大混乱」って書いたほうが断然キャッチーじゃん。わかってても面白おかしく書くんだよ。あんまりみくびらないでちょ。」

この方は「記者のはしくれ」と名乗っておられるが、本当に記者かどうかはともかく「キャッチーな見出し」ってのはこれまでの記事の書き方のセオリーだろう。
ただ、「これまで」ってわけだがね…

読者のスポーツ新聞離れに対して様々なキャッチーなネタや手法を使いたいという気持ちは分からないでもない。
しかしその手法を使い続け、それが通用しなくなっている今でもその手法を押し通そうというのはどうなんだろう?

たとえば、どんなに優れた監督かを分かりやすく図解する。現役時代はどうだったのか?監督時代の戦績は?日本とのつながりは?どういう練習方法をしているのか?それはどういう意図があるのか?

起こっている事象を完全に理解し、それを噛み砕いて説明し、さらにその事象は何にどう影響を及ぼすのか?

報道機関に求められていることを当たり前にこなす事が今、求められているのではないですかね?

もちろん、オシム監督の指導方法、選出、戦術に異を唱える新聞も大歓迎だ。そのような志の高い新聞があるなら是非定期購読したい。
ただ、異を唱えるのも大変だよ~!

ピッチの中でどういう事が起こっているかを理解するんだよ。それをした上で理論立てて反論して欲しい。根拠も明示し、記者会見で丁々発止のやり取りが聞けるような…

エルゴラッソでもまだ成しえていない。

そういう新聞なら本当に読みたいと思う。

改めて、今度は真面目に。

スポーツ新聞の記者諸君にはがんばって欲しいと思う。

っつーかガンバレ! 続きを読む

ガンバレ!スポーツ新聞記者諸君♪


揶揄です…(;^_^A

ただ、ちゃんと伝えてくれないと俺たちが困るから、その辺はきちんと伝えてもらいたいから「ガンバレ」と激励する。

あ、結論を先に書いてしまった…(;^_^A

いや、何を言いたいかというとだね…この駄文をわざわざ読みに来てくださっている方々なら既に気づいていると思われることだが…

スポーツ新聞の代表の練習に関する記述がアヤシいんだよね。

「頭使って走れない…難解トレに困惑」(デイリースポーツオンライン
「本格的に始まったオシム流練習に選手、スタッフ、報道陣の頭上に「?」「?」「?」と浮かんで見えるようだった。」(東京中日スポーツ
「最大7色のビブスを使用し、攻守が頻繁に入れ替わる練習を選手は理解できず大混乱。」(スポーツ報知
「8組に分け、1つの複雑な練習を10分間と続けないなど、常に考えることを要求するメニューだったが、ミスによって練習を中断すること実に10度以上。“口うるさい”行動こそ、意識改革への第一歩になる。」(SANSPO

どうも、拝見していると「難解なトレーニングをいきなりやらされて選手が困惑している」というのがまず最初に提示され、しかし「選手は口々に難しさの半面やりがいを口にした」という論調が続く。

記事の背後には「欧州の偉大な監督」が「難解な語録と同様に難解なトレーニング」を「新生日本代表」に課し、「選手達は混乱」に陥った。というステレオタイプの論調が透けて見える。

ところで、あんたらの新聞にはJEF千葉番の記者というのがいないのか?その人は代表担当にオシム監督の練習について事前にレクチャーなどをしていないのか?そもそもそのJEF千葉担当の記者は練習を見て咀嚼していたのか?

「難し過ぎ!オシム流トレに大混乱」(スポニチ

オシム監督が4対4対4の3グループをビブスで使い分けていたのは犬サポじゃない俺だって知ってるくらい有名な話だ。

たとえば赤と白の二つのチームを定め、もう一つ青いビブスを着たチームを投入。この青チームは「常に攻撃」のチームで、白が攻撃のときは白と一緒に攻撃し、赤は守備に回る。赤がボール奪取した瞬間に今度は青は赤と一緒に攻撃する。つまり常に8対4の状況で守備・攻撃練習をするのだ。

こんなの、JEFだけじゃなくたって最近ではジュニアユースでもやっている練習方法だろう。

オシム監督がやったのはその白チームをさらに二つに分け、白と緑、赤を二つに分け赤と黄という風に設定し、「白ビブスは白ビブスではなく緑ビブスにパスを出す」という決まりを作る。
これは常にボールを貰ってから考えるのではなく、「ボールを貰う前に周りを見ておく、あらかじめ判断しておく」という習慣をつけるのに役に立つ。おまけに2タッチで出すという事だからドリブルやキープもできない。闇雲に出すとかっさらわれる。

(しかし、こういう練習を代表選手が初体験ってどうなの?「大人のためのサッカー教室」でも既に山瀬がやっていた「フリーマン」練習とかやってるぜ…)

練習内容を理解しようとせずに殊更に「難解だ」「高度だ」と決め付け、さらには「混乱だ」「フリーズした」ってのは代表選手に対して失礼じゃないか?

これらスポーツ新聞の論調と比べると宇都宮徹壱氏の記事は非常におもしろい。

「少なくとも、オシムが選手に与える「自由」とは、決して甘く、口当たりのよい代物ではない。むしろそれは、選手にとっては課題であり、負荷であり、試練でさえある。ところが興味深いことに、選手たちは一様に、こうしたしんどいミッションに対して嬉々とした表情でトライしている。試合後、闘莉王は実感を込めて語っていた。
「とにかく、考えないとできないサッカーだからね。でも、最初から面白いし、やりがいがある。勉強になるね!」(スポナビ、スターティング・オーバー

「自由」(最近、この言葉がキライになってるんだよね、なんか「フッチバルアレグリ」と対でさ…)
それは与えられるものではなく「自主性」と「責任」の上に成り立っているもので、「個のチカラ」を当然備えた選手達が「自主的」にかつチームに対する「責任」を持って「自由」に振舞い、「チームのチカラ」を高めていくもので…

まぁ、組織として当然目指していく方向なんだよね。だから今練習で行われている事は決して「オシムイズム」の注入でもなければましてや「枠にはめる」事ではないからね。

取材するほうもその辺の意識改革はしていかないと、辛いだろうなぁ…

ここで、冒頭の記述に戻るわけだ。

スポーツ新聞の記者諸君、頑張って練習の内容と意図を理解して欲しい。

記者席でボーっとシュート練習を見ながら
「ヤナギ、枠だよ枠~」とか言いながら、仲間と情報交換して、最後ミックスゾーンでチラッと話を聞いて原稿書いてる時代じゃないんだから、もう…

「ワールドカップのトリニダード・トバゴ戦を3戦見た人がいますか?」の質問がオシム監督からなされた。
何人が手を上げてくれたのだろうか…全員であって欲しいのだが…

<リンク:http://www.jsgoal.jp/news/00036000/00036457.html >今日のインタビューを見ても、依然としてシステムとスタメンにこだわる質問が見える。

キャプテンが誰かを知りたがっている人もいる。
「キャプテンは誰かということに国民の関心が高いが、どうなんでしょう?」
そうなのか?少なくとも俺や俺の周囲の人はんなもんに興味を持ってなんかいないぞ。
キャプテンでひとネタ書きたい気持ちもわかるけど…
何度も繰り返すけどそういう時代じゃないと思う。

僕らは代表選手発表以来の数日、4年半ぶりくらいにワクワクしている。
まずトリニダード・トバゴの戦い方から始まって、それにどう対応するか、それには現在召集されている選手では誰がどこに入るのが相応しいのか。
中田英寿がいない今、「絶対代表」って選手はいない。中村俊輔だって「やがてベテランの力が必要になる」なんてヘタレたコメント残して離日していった。もうウイイレのパッケージに印刷して間違いない選手(AND監督)はいないんだ。

そして、僕らは必死になって練習の意図を読み取り、試合の展開を予想し、スタメンを推理する。
試合のあやを感じ取り、それを議論する。

スポーツ新聞記者諸君、がんばって下さい。

あなた達は上に書いたような事をやった上で一般読者に対して噛み砕いて説明しなければならないからだ。

相手は齢65にしていまだにスカパーで欧州サッカーの生中継を見ている人物だ。あなた達も急速にサッカーの引出しを増やさなければならない、たとえ彼に追いつかないまでも彼が何を話しているかは理解できるようになって欲しい。

ミスリードとか曲解とかしやがったら俺たち…怒っちゃうよ~

川淵会長への異議申し立てデモに関して

8月9日に抗議行動があります。

川淵三郎日本サッカー協会会長に対する抗議行動です。

前にも書きましたが…
僕は以前、コインブラ監督の就任にあたりそれまでの日本サッカー協会の戦後史と川淵三郎氏の業績を再確認し、専横的な部分はあるものの日本サッカーをかくも盛んなものにしたて上げた川淵氏の手腕に対し
『「まぁ、川淵会長が97年以来思いつづけてきたんだろうから、一回やらせてみたらいいんじゃないの?」とたいへんに偉そうに述べてしまう』と書いている。

彼の選んだ代表監督がしでかした事がこれほどのものとは思っていない当時の事だからまだこんな暢気な事を言えたのだと思う。

今は自らの不明を愧じている。

さて、なぜ川淵氏に対して抗議行動を起こすのか?
以下、「川淵会長にレッドカードを」に書かれている趣旨とは若干異なるが僕なりにデモに参加する理由を開示したい。

彼は「協会の会長がW杯の成績で進退を云々するのはありえないし、悪しき前例を残す」と主張している。
彼が主張するように「普通の協会会長の仕事だけ」していたなら確かにその通りだ。
しかし、実際はそうではない。

コインブラ氏を代表監督に選んだのは川淵三郎氏である。

代表監督の選任が協会会長の職務権限であるか否かを議論するつもりは無い。川淵氏自身が「私が選ぶのだ」と明言し、代表監督の選任は会長マターであると宣言しているからだ。

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-051020-0001.html

無論通常の組織であれば、「技術委員会」のような組織があるにもかかわらず、専横的に監督を選任してしまったことに批判の声が上がるだろうが、日本サッカー協会の長である人間が決めてしまえばそれを批判できる人間が協会内にいるだろうか?
特に周りを御用マスコミで固め、批判記事を許さない土壌を作り上げている状況。

それらをひっくるめて私たちは批判の対象としているんだ。

「あなたが選んだ代表監督がああいう成績を残したんだから、ちゃんと責任取りなさい。」というのがまず一つ。それを今になって「私が選んだのじゃない」とか言い逃れするなよ、あれだけ大見得切った証拠をあちこちに残しているんだから、みっともない真似はやめましょうよ。私たちはそうやって逃げ切ろうとするあなたに抗議しますよ。という「形」を作るのが一つ。

余談だが、川淵氏は最近になって「協会会長」と自らを定義しているが。
世界中どの国を見ても代表チームの選手の動きについて協会の会長が批判がましい事を言うかな?ご本人、忘れておられるかも知れないので、改めて指摘しておこう。ほれ♪

http://blog.drecom.jp/hakkan/archive/224


もちろん、「川淵会長にレッドカードを」に書かれていることはきちんと取り上げられなければならない。
前にも書いたが、契約という作業はそれが成就するまでは(場合によっては成就した以降も)NDA(秘密保持合意)に属するものであり、このような機密にしておくべき事項を洩らしてしまうのはありえない事だ。
「結果的にイビチャ・オシム氏と契約できたら免責」されるようなものではない。
そのような事を軽々しく、「反町君の名を出そうとした。が、名前がパッと思い出せず、慌ててフル代表監督を五輪チームの総監督的な立場に置く事を説明しようとして、オシムの名をポロッと…」(日本経済新聞2006年8月1日)
これ、何の事前準備もしていない、ただ質問に対して反射的に答えているだけですね。記者会見は真剣勝負、たとえばアメリカ等の契約社会ではこのような失言が容認される事は絶対になく、その後の交渉にあたってのゴタゴタに関しても糾弾の対象にこそなれ、免責される事はありえない。

しかも、ここに来て川淵会長は突然妙な事を言い始めている。
「あの会見はファンに敗戦を謝罪するために設けたもの」(日本経済新聞2006年8月1日)
おかしいではないか?敗戦を謝罪するつもりだったが
「謝罪の趣旨は一つも伝わらなかった」(同)とあるが、ならば改めて会見の場を設ければ良い。自ら犯した過ちで趣旨が伝わらないからといって、そのままにして過ぎ去ってしまおうという姿勢はいかがなものだろうか?

総括にしても、僕としてはコインブラ氏の代表監督としての資質という大問題があるのはもちろんだが、仮にその点を議論の対象から外すとしてもコインブラ監督の4年間で「良かった事と悪かった事」を検証し、「ジーコの路線は継承したい」というのはその後の事じゃないのかね?
以前に書いた
「責任は認めたほうが良い。
あなたが選定してあなたが信頼して任せたあなたの監督だ。
敗因をきちんと分析し、将来への設計図を引きなおし、それを公示することだ。
そこまでがあなた及びあなたの選んだ代表監督の仕事じゃないのか?」

というあたりをないがしろにしているから、(後任監督をあれこれ言う前に)総括をしろという事なのだよ。

Jリーグ軽視に関してはもう言うまでもなく…
ズデンコ・ベルデニック監督が市原にやってきて、それも市原のフロントの人材発掘力のおかげで招聘できたわけだが、赫々(かくかく)たる成果を上げ、それに目をつけたチーム、それも監督で悩んでいたチームから引き抜かれるという事態になった。川淵氏は当時Jリーグの責任者で二度とそのような事が起こらないようなルールを策定したはずだ。そのご当人が率先してルールを破るなどという事はありえない。

以上列挙してきたように、どれもこれも一般社会では「問題」として指摘されても仕方ないような事であり、それをやってしまった人間がただ一人、川淵三郎氏である事を僕たちは問題視している。

僕は以前のK子T仁による長沼会長糾弾のトーンを非常に醜いものとして見ていたので、以前にこう書いたことがある
「私は一部の雑誌やライターによって不当に貶められた長沼会長を、彼の残した業績から改めて評価したいと思う。あの時の集団ヒステリーはなんだったのか、長沼氏を会長から引き摺り下ろしたら日本は勝てるのか? 代表が強くなるのか?」
今、長沼氏を川淵氏に置き換えても同じ感情は持っている。
しかし、川淵氏の行ってきた独断専横に対しては、それらはやはり責任をとるべきものであると僕は思い、責任追及のための問題提起をしたいと思うのだ。

それがイカンかね?

もちろん、僕の持っている考え方が全員と共通しているわけではないだろう。より「糾弾」のトーンが強い人もいるだろうし、サッカー講釈師の武藤氏のように「齢40を越えて初めてデモに参加」する方もいらっしゃるだろう。
これまでの経緯について疑問に思い、「そりゃ違うだろう」と思っている人達が異議申し立てをするのだ、なにも示威行為するわけではない。僕たちの声が協会に届き、おかしいと思っている点が是正されればと願っている。

改めて概要を説明します。
日付 : 8月9日(水)
開始時間 : 21:25
(トリニダードトバゴ戦終了後)
集合場所 : 日本青年館玄関前
アクセス : 国立競技場から徒歩5分です
コース : 日本青年館前~外苑西通り北上
~千駄ヶ谷駅手前にて解散
http://kawabuchi.tv/


記事検索
プロフィール

発汗

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ