自分のサルがあったもんだから、録画でしか見れず。
結果は知っていたのだがそんなものまったく関係ないほどもの凄くいい試合だった。
2005年JリーグDiv1,29th game 大分トリニータ Vs JEF-United千葉市原
ベルデニック就任以前のJEFを僕は知らないが、就任以後の生まれ変わったようなJEFの戦い方は今の大分と同様ではなかったっだろうか?
それにしても題に書いたように、日本もこんなに素晴らしいサッカーをするようになったんだなぁと感動する。ただ、残念なのはそれが頂点たるA代表ではなく、Jリーグの中位に位置するチームとこの前まで降格争いの真っ只中にいたチームだということだ。大分にシャムスカ監督が就任したのが2005年9月5日、それ以降の怒涛の快進撃は改めて語るまでもないが…逆説的に言うとJ1のサッカー選手のレベルは非常に拮抗していることを証明しているようなものだな。
「スケートできない人はアイスホッケーしないでしょう?!走れない人はサッカーしないでください!」(横田年男)
Galoの熱血監督が数年前生徒に向かって言い放った言葉を思い出す。
フリーランニングとプレス、あちこちでクリエイティブな無駄走りとフィジカルコンタクトが爆発して素晴らしいコンテンツを提供してくれます。(湯浅風)
今、僕は2度目を見ているのだが、それにしても両チームの運動量がすごい…
大分は2枚のボランチがキーだなぁ。トゥーリオとエジミウソンが相次いで8月に復帰&移籍してきたのはあながち偶然ではないだろう。
僕には2001年のセカンドステージ、降格ギリギリの横浜Fマリノスにやってきたラザロニ監督と彼が連れてきたナザ・ドゥトラ・ブリットの3選手を思い出す。特にドゥトラの安定感は抜群で、今もって横浜の中盤を支えているからなぁ・・・
大分もトゥーリオとエジミウソンが中盤でイマジネーションとテクニックを見せつけ、彼らを軸に最終ラインと前線が絡み合い、非常に有機的な攻撃を組み立てている。
大分の40分の攻撃を見よう。
GKのナイスセーブからエジミウソンが左サイドを駆け上がる。中を一瞥してマグノアウベスに預け、自分は前線へ。マグノアウベスはシュートを放つがDFに当たりこぼれ球を上がっていたトゥーリオが再びシュート!このあたりの配役は根本が左サイドだったり、預けられるのが高松だったりするが2.5列目からバンバン飛び出してくるという攻撃は変わらない。
一方のJEFはストヤノフを中心とした強固なDFラインの上に坂本・阿部がこれも運動量豊富に動き回り、大分の意思をことごとく打ち砕く。特に上記40分のプレーでマグノアウベスが預けられたところでシュートコースを切ったのは佐藤勇人。破綻なく、しかも質の高いDFは豊富な運動量から生まれるものだと教えてくれる。
JEFのチーム戦略に一日の長があるのは間違いなく、それは唯一の得点となったリスタートの場面に象徴的だが、それでも大分のやっていることが間違っているわけでは決してなく、Jリーグ開始当初のように「こちらのブラジル人3人と相手チームのブラジル人3人でサッカーやっていた」(元Jリーガー某選手)トゥーリオ・エジミウソン・マグノアウベスに依存しているわけでもない。それは監督の言葉からもうかがえる。
「今日はひとつのビッグチャンスで失点してしまったが、我々も最後まであきらめず戦ったし、選手にはいいゲームだったと話した。結果は敗れてしまったが、サポーターもいいゲームを見たのではないかと思う。両チームとも素晴らしいサッカーをしたし、本当のビッグゲームだった。」(シャムスカ監督)
一方でオシム監督の言葉、これは試合を額に入れるとすると一緒に説明文として付けておきたいほど素晴らしい言葉だ。
「例えば練習で紅白戦をやる時、どちらかのチームが点を取ったら終わり、ということをよくやります。今日の試合は公式戦だが、最後に点を取ったチームが勝ったという試合だった。大分は前半すごく落ちついてプレーし、逆に千葉は後半とてもアグレッシブに戦うプレーができた。ひとつ重要なことは、大分の重要な選手、2トップの2人をしっかり抑えることができた。それが勝因だったと思う。以前の大分は失うものが何もなく、とにかく勝たなければならないという状況だった。そこで勝ちを重ねることにより今度は逆に失うものができ、思い切りできるような状況ではなくなったのかもしれない。ただ今日はすごくいい試合だったし、どちらに転んでもおかしくはなかった。大分はこれまでにとても大きなことを成し遂げたし、今回は1歩後退したが、次に2歩進んで欲しいと思う。人生とはそういうものだ。」
繰り返しになるが、両チームともリーグの優勝争いに絡んでいるわけでも、幸いな事に残留争いに絡んでいるわけでもなく、そうした意味ではTBSのスーパーサッカーでもごく平凡な試合の扱いになっているのもやむをえないのかも知れない。しかし、それにしてもこの試合を見ることもなく、日本のサッカーはどうなっているか知ろうともせずに安閑としている代表監督はシャムスカ監督と同じブラジル人かと呆れてしまう。
さらに言えば、両チームには阿部・高松のような代表候補は居ても代表当確の選手がいない。こうした素晴らしい試合を戦いきった選手達が否定されているようで、非常に残念だ。
ったくどこ見てんだよ…
結果は知っていたのだがそんなものまったく関係ないほどもの凄くいい試合だった。
2005年JリーグDiv1,29th game 大分トリニータ Vs JEF-United千葉市原
ベルデニック就任以前のJEFを僕は知らないが、就任以後の生まれ変わったようなJEFの戦い方は今の大分と同様ではなかったっだろうか?
それにしても題に書いたように、日本もこんなに素晴らしいサッカーをするようになったんだなぁと感動する。ただ、残念なのはそれが頂点たるA代表ではなく、Jリーグの中位に位置するチームとこの前まで降格争いの真っ只中にいたチームだということだ。大分にシャムスカ監督が就任したのが2005年9月5日、それ以降の怒涛の快進撃は改めて語るまでもないが…逆説的に言うとJ1のサッカー選手のレベルは非常に拮抗していることを証明しているようなものだな。
「スケートできない人はアイスホッケーしないでしょう?!走れない人はサッカーしないでください!」(横田年男)
Galoの熱血監督が数年前生徒に向かって言い放った言葉を思い出す。
フリーランニングとプレス、あちこちでクリエイティブな無駄走りとフィジカルコンタクトが爆発して素晴らしいコンテンツを提供してくれます。(湯浅風)
今、僕は2度目を見ているのだが、それにしても両チームの運動量がすごい…
大分は2枚のボランチがキーだなぁ。トゥーリオとエジミウソンが相次いで8月に復帰&移籍してきたのはあながち偶然ではないだろう。
僕には2001年のセカンドステージ、降格ギリギリの横浜Fマリノスにやってきたラザロニ監督と彼が連れてきたナザ・ドゥトラ・ブリットの3選手を思い出す。特にドゥトラの安定感は抜群で、今もって横浜の中盤を支えているからなぁ・・・
大分もトゥーリオとエジミウソンが中盤でイマジネーションとテクニックを見せつけ、彼らを軸に最終ラインと前線が絡み合い、非常に有機的な攻撃を組み立てている。
大分の40分の攻撃を見よう。
GKのナイスセーブからエジミウソンが左サイドを駆け上がる。中を一瞥してマグノアウベスに預け、自分は前線へ。マグノアウベスはシュートを放つがDFに当たりこぼれ球を上がっていたトゥーリオが再びシュート!このあたりの配役は根本が左サイドだったり、預けられるのが高松だったりするが2.5列目からバンバン飛び出してくるという攻撃は変わらない。
一方のJEFはストヤノフを中心とした強固なDFラインの上に坂本・阿部がこれも運動量豊富に動き回り、大分の意思をことごとく打ち砕く。特に上記40分のプレーでマグノアウベスが預けられたところでシュートコースを切ったのは佐藤勇人。破綻なく、しかも質の高いDFは豊富な運動量から生まれるものだと教えてくれる。
JEFのチーム戦略に一日の長があるのは間違いなく、それは唯一の得点となったリスタートの場面に象徴的だが、それでも大分のやっていることが間違っているわけでは決してなく、Jリーグ開始当初のように「こちらのブラジル人3人と相手チームのブラジル人3人でサッカーやっていた」(元Jリーガー某選手)トゥーリオ・エジミウソン・マグノアウベスに依存しているわけでもない。それは監督の言葉からもうかがえる。
「今日はひとつのビッグチャンスで失点してしまったが、我々も最後まであきらめず戦ったし、選手にはいいゲームだったと話した。結果は敗れてしまったが、サポーターもいいゲームを見たのではないかと思う。両チームとも素晴らしいサッカーをしたし、本当のビッグゲームだった。」(シャムスカ監督)
一方でオシム監督の言葉、これは試合を額に入れるとすると一緒に説明文として付けておきたいほど素晴らしい言葉だ。
「例えば練習で紅白戦をやる時、どちらかのチームが点を取ったら終わり、ということをよくやります。今日の試合は公式戦だが、最後に点を取ったチームが勝ったという試合だった。大分は前半すごく落ちついてプレーし、逆に千葉は後半とてもアグレッシブに戦うプレーができた。ひとつ重要なことは、大分の重要な選手、2トップの2人をしっかり抑えることができた。それが勝因だったと思う。以前の大分は失うものが何もなく、とにかく勝たなければならないという状況だった。そこで勝ちを重ねることにより今度は逆に失うものができ、思い切りできるような状況ではなくなったのかもしれない。ただ今日はすごくいい試合だったし、どちらに転んでもおかしくはなかった。大分はこれまでにとても大きなことを成し遂げたし、今回は1歩後退したが、次に2歩進んで欲しいと思う。人生とはそういうものだ。」
繰り返しになるが、両チームともリーグの優勝争いに絡んでいるわけでも、幸いな事に残留争いに絡んでいるわけでもなく、そうした意味ではTBSのスーパーサッカーでもごく平凡な試合の扱いになっているのもやむをえないのかも知れない。しかし、それにしてもこの試合を見ることもなく、日本のサッカーはどうなっているか知ろうともせずに安閑としている代表監督はシャムスカ監督と同じブラジル人かと呆れてしまう。
さらに言えば、両チームには阿部・高松のような代表候補は居ても代表当確の選手がいない。こうした素晴らしい試合を戦いきった選手達が否定されているようで、非常に残念だ。
ったくどこ見てんだよ…